晴天を誉めるにはまず日没を待て 2017 J1-12 vsジュビロ磐田(ヤマハスタジアム)

夏の空気も漂う晴天の中、会心の6連勝

一時は15位と沈んだレイソルでしたが、ついに2位まで登って来ました。

しかし、ここで油断してはいけません。

戦い抜いた後に「あの勝利は素晴らしかった」と振り返れる様に、これからも1戦1戦を戦っていきましょう。

(満面の笑み)

 

帰りのサービスエリアから見た夕暮れの富士山。最高の頂きはもうすぐそこに。

ジュビロ磐田 0-2 柏レイソル

システム 4-4-2

手札は前節に引き続きGK桐畑、DF 今井 古賀、MF 栗澤 細貝、FW ディエゴ ハモン

GKのユニフォームの色がジュビロ磐田のGKとかぶるため、コースケだけアウェイユニでした。

前半 0-1

立ち上がりにPAのすぐ外でハンドを取られ、いきなりピンチのレイソル。

しかもゴール目の前でキッカーは中村俊輔という最悪の場面。

ここは一文字違いの中村航輔が好セーブ。逆に流れを引き戻します。

 

お互いなかなか良い形が作れないものの、手塚のミドル(おしい!) やクリス→武富(上手い!) 、混戦の中で伊東→中川→武富の決定機(あと1タッチ!) など少しづつ流れを手繰り寄せる。

そして前半終了間際、スプリントと走行距離で常に上位を占めていたクリス、中川、伊藤がやってくれました。

伊藤からのクロスを中川がバックパス、そこに走り込んでいたクリスがそのままシュート。

6人の守備を見事にかわして先制!

中川ではなく相手のDFに当たった様にも見えますが、あのスペースに中川が走り込んだからこそ生まれたバックパス。どちらが触ったかという話はどうでも良いです。

前半終了間際にCKを獲得したのですが、それは蹴らせてもらえない謎のジャッジ。

それでも勢いは残したまま後半へ。

後半 0-1

後半開始早々、川又のカウンターに飛び出したコースケ。

川辺にガラ空きのゴールに迫られるも、小池とカマジが冷静に対処。難を逃れる。

 

逆に大谷→クリス、伊東→中川→武富とカウンターを浴びせます。

この武富のカウンターがPKを獲得するも取り消されるという珍事に至ります。それは後述。

 

微妙な空気の中、ジュビロに2本のCKを与えてしまいますが選手全員が声を出し合って耐え凌ぎます。

 

そして伊東→中川→クリスとゴールに迫り、

さらに伊東→クリス→中川でついに会心の追加点

教科書に載せたくなるような完璧なクリスのクロスに、合わせたのはなんと中川のヘディング。

191cmのカミンスキーが守るゴールを、155cmのJ最小兵が頭で破るという一幕。

柏ゴール裏は沸き立ちます。

 

嫌な空気をプレーで吹き飛ばしたレイソルは古賀、細貝、ディエゴを投入して危なげなく逃げきりました。

まとめ

連敗しているとはいえ、ジュビロは中村俊輔を中心に攻撃がよく纏まったチーム。よく無失点に抑えました。

最初は連携が不安視されていたカマジはむしろ褒めたいくらい安定しています。

フィジカルの強さ、弾き返すのか掃き出すのかの判断など経験がにじみ出ていますね。

 

そして流れからのゴール。

混戦の中で詰め切った1点目と鮮やかなカウンターの2点目。

先輩方が言う「強いレイソル」が帰ってきたのでは無いでしょうか。

気になった選手&プレー

取り消されたPK

Yahooニュースやゲキサカなどでとり上げられているとおり、獲得したPKが取り消されるという珍事がありました。

 

事の発端は中川のパスに走り込んだ武富がGKに倒される場面です。

シュートは打てなかったもののこぼれ玉は小池が拾い、ガラ空きのゴールを狙えるチャンス。

ところが主審の笛が鳴りPKへ。

まあ、PKなら割が合うかと思いきや、今度はそのPKも取り消され、ジュビロ磐田のGKでリスタート。

レイソルの選手から見ると2重にチャンスを潰されたことになります。

あまりに磐田寄りのジャッジに名波監督も下平監督も困惑。

監督同士で何かを話し合っていました。

 

前半終了間際にCKを蹴らせてもらえなかった件に始まり、主審にボールが当たったり、主審が何度もレイソルの選手の走行を邪魔していました。

そういった積み重ねの上にこのジャッジ。当然ゴール裏は審判に納得がいかず激しいブーイングが飛びます。

 

それでも選手は冷静でした。

大谷は毅然とチームをまとめ、選手は声を出し合い、追加点を奪って自ら嫌な空気を跳ね返します。

この追加点でゴール裏も溜飲が下がり冷静さを取り戻しました。

若いのに心身ともに強いチームですね。

チャンスの起点は伊藤から

伊藤が絶好調ですね。

回収したボールが伊藤に回ると、そこから中川やクリスにつながり、一気に得点の匂いがしはじめます。

中川やクリスはいいポジショニングや絶妙なスペースへパスを供給してチャンスを作っています。

それらの攻撃を縦のスピードで生み出しているのは間違いなく伊東でしょう。

次は自身のゴールの上積みですね。楽しみです。

ついに牙を剥いたツートップ

キレが戻ったクリスと悩めるジャイアントキラー中川が揃って1G1Aの活躍。

 

前節で完全復活したものの流れからの得点には至っていなかったクリス。

今日もややフカす場面はありましたが、枠内のシュートは球威・コースともに脅威になっていました。

そしてついに流れからのゴール。

さらに2点目は素晴らしいクロスで中川のゴールを演出。

この勢いは次節も楽しみです。

 

伊藤と並んでチャンスメイクに何度も顔を出していた中川は今日もフルタイム走りつづけていました。

そして2点目のヘディング。

高橋(41:DF)にチェックされた後、目が離れた瞬間に外から走り込んでボールにドンピシャで合わせに行きました。

小さい歩幅を活かして細かい軌道修正をしながら走っているのでしょうね。

下平監督曰く「なかなか無い場面」らしいですが、それでも練習を積み重ね、さらに前半にDFの引きが遅いことに気づいて狙っていたというから驚きです。

 

この暑さの中、嫌になるくらい激しいアップダウンを繰り返して走り抜いたクリスと中川。

しっかり休んでまた来週もワクワクさせてくれるはずです。

ピッチ外のあれやこれや

素晴らしいスタジアム

サッカーを観るならやっぱサッカー専用スタジアム。これは常識。

2階席を階段状にするとピッチに影ができて興冷めする。やっぱ青空に向かって広がるオープンスタイルでしょ。これは要望。

収容人数は1万人あれば十分。それよりピッチに近い方がいいでしょ。これは願望。

 

ヤマハスタジアムは全ての欲求を満たしてくれる数少ないスタジアムの一つ。

オープンスタイルのスタジアムが好き

JリーグやらACLは屋根を付けろ席を増やせと注文を付けてくるけど、安全面以外は無視してもいいと思う。

ネットで地球の裏側の試合を観れる昨今、収容人数やら屋根やらに拘る意味がわからない。

むしろ試合を観る人が増えたからこそ、現地のスタジアムで観れるということに価値がある。そしてそれは数が少なければ少ないほどプレミアチケットとしての価値が高まるというもの。

 

ただ、不満も無くはない。

今日は運営の人が観てくれているかもしれないという淡い期待を抱いて3つ書いてみます。

 

ゴール裏の席が狭い

席の前にスペースが無いので、トイレに行くときには他のお客さんに一旦通路まで出てもらう必要があります。これがなかなか気が引けます。

物理的に広くするのは難しいと思うので別の工夫が欲しいところ。

例えばゲート前の階段を降りたところにあるスペースに椅子とゴミ箱を置いてもらえればそこで食事をできますし、受付で手荷物を預かってもらえれば旅行カバンを席に持ち込まずにすみます。

 

時計が無い

これは驚きました。アウェー席からはディスプレイが見えないのですね。

試合の時間がわからないってどうなんでしょう.... 私は困りました。

正確でなくてよいのでせめてメインスタンドあたりに大きめの時計を置いてほしいところです。

 

床の広告の安全確保を

クリスが床にある広告で足をすりむく怪我をしました。

材質などについてはJリーグの基準もあるはずなので、基準の見直しが必要かもしれません。

 

それでも全体的にみてサッカーに集中できる良いスタジアムだったと思います。

大好きYAMAHA

中学時代は吹奏楽をやっていたこともあり、YAMAHAにはとても良い印象があります。

道案内してくれるスタッフさんもみんな笑顔で気持ちよく過ごせました。

懐かしい音叉のマーク。タイヤのホイールをイメージしているそうですが私には音叉にしか見えません。

まあ、ジュビロ磐田のスポンサーは発動機の方ですけど。

授業で....サッカー観戦だと!?

やたら子供が多いと思ったら、マッチデープログラムにちゃんと書いてました。

「磐田市小学校一斉参観授業」というイベントらしいです。

フラッグがバチバチぶつかる微笑ましさ。それも含めて授業です。

ネットで調べた限りだと磐田市の5・6年生が授業の一環として試合を観戦するというもの。

授業という体で遊びにいく遠足みたいな行事とみた。

 

ただこの授業、活動内容は試合当日だけでは無いらしい。

平日の授業にジュビロ磐田の選手が参加してサッカーを教えたり話を聞いたりできるらしい。

「レイソルしま専科」に観戦チケットが付いているようなものですね。

選手にとっては子供の頃を思い出してリフレッシュできるし、子供にとってもいい思い出になること間違いなし。

 

でもこれ、ガチの試合なのよね。

過去6戦5勝1敗と圧倒的な勝率。その1敗がレイソルで、今回で2敗目...。

ちょっと悪いことしたような気分になってしまいます。

寛斗が「弱みは強さにかえることができる。夢に向かって努力することが大切。」という授業をしてくれたと思って納得してほしい。

荒れる柏ゴール裏

いやー 久々に荒れましたねゴール裏。

ハーフタイムにずっとブーイングしてました。

理由は3つ。クリスが広告の看板で怪我をしたこと、CKを蹴らせてもらえなかったこと、席が足りないことです。

先の2つについてはもう書いたので、席が足りないことについて書いておきます。

  • ゴール裏の言い分 800枚のチケット販売に対して750席しかないと直前に説明された。緩衝地帯を動かすか三角ゾーンを開放してほしいと願い出たが受け入れられなかった。
  • ジュビロ磐田の言い分 席数以上の販売は一切行っておらず、チケットも残席がある。
  • 事実関係 ジュビロ磐田のWebサイトを見る限りでは5/19時点でチケットは完売している。柏レイソルの掲示板では前日にチケットを購入できなかった旨の書き込みがあり、当日も入場ゲート前でチケットを譲って欲しいというプラカードを掲げた人がいた。アウエー席の写真がインターネット上に何点か上げられているが、空き席は見当たらない。

「800枚のチケット販売に対して750席しかない」という説明をされているのを目撃していないのでその真偽はわかりませんが、残席があるという説明は事実と異なっている様に思えます。

 

試合終了後は審判にブーイングしてました。

これはPKの件なので割愛。

 

最後に、荒れてた話ではありませんが、「ジュビロの選手が小学生に挨拶をしていたのに、レイソルにチャントで邪魔された」というクレームがジュビロ磐田のサポーターからありました。

これ、どのタイミングかわかりませんが、試合終了後だとしたら悪意は全くありません。

選手がゴール裏に来て挨拶し、レッツゴー柏で返し、活躍したクリスと中川のチャントを歌う。そしてヤマトと夏のお嬢さんで締めくくるまでが様式美。

この間に選手が小学生に挨拶していたのだとしたら、単に間が悪かっただけだと思います。

過去、レイソル以外に負けていなかったので、相手チームがチャントを歌う経験が無かっただけなのでは?

来年以降は先にゴール裏にこういうイベントがありますからとクラブ経由で伝えておくか、タイミングを見直した方が良いと思います。

次は5/24 ルヴァンカップFC東京戦(日立台)

次はまたFC東京です。

ここで負けると予選リーグ敗退が決まってしまい、ルヴァン組からリーグ組への昇格が困難になります。

ルヴァン組にはぜひ踏ん張ってほしいところです。

というわけで私も仕事帰りに応援に駆けつけます。

 

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