ポイントカードは全部作れ!もうポイントカードに振り回されない(後編)

前回はポイントプログラムの概要を説明しました。要点は以下の3点です。

  • ポイントカードは共通ポイントへの移行が進んでいる
  • ポイントが付与されるのは提携カード利用時、プリペイドマネー利用時、店舗の3回
  • 提携カードと店舗の囲い込み戦略が激化中。ポイントアップ店での買い物がお得。

今回はあなたにベストなポイントカードを選びましょう。

「得するポイントカード」は無い。ポイントカードは全部作る

「貯まったポイントで買い物をしたのでお金は1円も使わなくて済んだ。ポイント貯めて得した気分♪」

なんて思ったことはありませんか?

実はそこが落とし穴です。ポイントカードは得するカードではなく「損しないためのカード」です。

お店から見るとポイントは負債(いつかは商品と交換しなければいけないもの)です。ではその負債は誰が負担するのでしょうか?それは結局消費者です。

ポイントプログラムを導入しているお店では、まず間違いないなく原価と利益にポイント分の負債を上乗せして価格を決定しています

ポイントがたくさん貯まるお店はなんだか得したような気分になりますが、実際は逆。ポイントが貯まるお店はそれだけ販売価格が高く設定されているのでポイントを貯めずに買い物をすると損をします。

例えばパソコンの価格をカカクコムで調べてみると、大手家電量販店の価格はポイントプログラムがないお店と比べてポイント分だけ高く価格設定されていることがわかります。

言い換えればポイントをたくさん貰うよりもポイントを取りこぼさない事の方が重要と言えます。つまり、ポイントカードは全部作るということです。

あなたにベストなポイントカード

作っておくべきポイントカードは?・・・共通ポイントカード+お好きなポイントカード

利用店舗が圧倒的に多いTポイントカード(23万店)とPonta(10万店)に加え、現金化ができる楽天スーパーポイントカードは必須です。

さらにドメスティックなポイントカードとして、サービスレベルが高い航空会社のマイルカードやネットショップで利用するヨドバシゴールドポイントカードAmazonポイントプログラムに参加しておきます。

ポイントが分散するのが嫌なのでTポイントだけにしたい」という意見も有りますが、上記の通りどうしても取りこぼしが発生してしまうのでお勧めできません。

また、持ち歩くカードを少なくするにはおサイフケータイを利用すると良いでしょう。

「ローソンのブランパンを買いたいけど、Tポイントを貯めるためにファミリーマートに行く」という我慢をしなければいけないのはワーカプレイヤーとしては避けたいところ。長い目で見れば「複数のポイントカードを持っておいて使えるときに使う」のが最適解になります。

クレジットカード機能は必要?…3枚だけ作りましょう。

クレジットカードの決済機能はインターネットでも広く利用できるので、利便性を考慮するとクレジット機能を付けておいても損は無いでしょう。

ただし、(1)年会費がかからないこと (2)JCB,VISA,MASTERをそれぞれ1枚づつにする (3)普段よく使うポイントカードにクレジット機能を付けるという3点に注意して下さい。

まず年会費ですが1000円の年会費の元を取るにはポイント還元率1%のカードで10万円使う必要が有ります。いわゆる「元取り」ですがこれは本来もらえるべきポイントが1000ポイントもらえなくなるのと同じです。

また、クレジットカードを作り過ぎると毎月のお金の使用状況がわかりにくくなるため、メジャーな3社に絞った方が良いでしょう。日本国内での利用店舗が多いJCBと海外で使えるVISAとMastarCardの3枚がお薦めです。

ポイント還元率が高い楽天クレジットカードや、auユーザーであれば年会費が無料になるau WALLETクレジットカード、Tポイントが貯まりやすいファミマTカードがお薦めです。JRをよく利用する人はVIEWカードも便利です。

プリペイドマネーは必要?・・・あった方がいい。

楽天Edyやau WALLETカードは付与されるポイントが少ないのでクレジットカードを使った方が良いのではないかという意見も有ります。

ただ、プリペイドマネーには「ポイントの現金化」「無駄遣いの防止」「セキュリティ」という機能が有ります。ポイントプログラムだけではなく資産管理という観点で考えると持っていて損は無いでしょう。

ポイントの現金化は既にご存知の通り楽天スーパーポイントをEdyに変えたりau WALLETポイントをプリペイド型のクレジットカードにチャージすることでポイントを現金として使える形に変換する機能です。

TポイントやPontaポイントが特定の店舗でしか使用できないのに対し、プリペイドマネーは電子マネーやクレジットカードでの決済ができる店舗であればどこでも利用できます。

プリペイドマネーは無駄遣いの防止にも役立ちます。昔は給料日に今月必要な分だけ銀行から出金して封筒に分けて入れていたりしました。これを電子マネーにすることでよりスマートに運用できる様になります。

セキュリティは最近になって注目される様になりました。海外のATMや店舗でクレジットカードを使用した際にスキミングされるケースが多発しています。近年はPOS端末がウイルスに感染してクレジットカードの情報が漏洩するリスクも高まっています。

電子マネーやプリペイド型クレジットカードは情報が盗まれても被害額をチャージ金額に留めることができます

お勧めのプリペイドマネーは・・・首都圏ならSUICA+楽天Edy+au WALLETカード

プリペイド型クレジットカードはWebMoneyやその派生カードがあります。派生カードには楽天バーチャルプリペイドやau WALLETカードが有りますが、ポイントプログラムを導入しているau WALLETカードがお薦めです。

au WALLETカードの特徴は利用できる店舗が多いことです。クレジットカードなのでMastarCardが使える店舗であれば世界中で利用できます。また、ほとんどのネットショップで利用することができます。

ただし、auユーザー以外では年会費が必要になる点は注意が必要です。

電子マネーは楽天Edyや交通系の電子マネーが広く普及しています。ただ、どの電子マネーでも決済機能に差はありません。楽天スーパーポイントを現金化できる楽天Edyと通勤で使用できる交通系カード(新幹線を利用できるSuicaがお勧め)を持っておくと良いでしょう。

なお、SUICAでポイントを貯めるにはVIEWカードを持っているか、他のカードを使用する場合は年会費を払ってSuicaポイントクラブに参加する必要が有ります。

ほんの1,2年前までは店舗によって使用できる電子マネーが違っていましたが、現在はすべての電子マネーに対応できるNFCリーダーが普及したため決済機能に差はありません。

上記を考慮すると、「通勤にはSUICAを利用し、普段の買い物は楽天Edyかau WALLETカードのうちポイントが高く付く方で決済し、貯まったポイントはEdyかau WALLETカードで現金化する」という使い方がスマートだと思います。

ちょっとサイフの中見せて

私は以下のポイントカードを持っています。全てクレジット機能無しまたは年会費なしのクレジット機能付きです。

  • 航空会社連合ごとのカードを全て(スカイチーム、ワンワールド、スターアライアンス)
  • 共通ポイントカード(ファミマTポイントカード、Pontaカード、楽天スーパーポイント、永久不滅ポイント)
  • 専門店のポイントカード(ヨドバシゴールドポイントカード、マツモトキヨシ、LOFTカード、adidas、AOYAMA CARD、ニトリ)

ただ、持ち歩いているのはチャージ済みのau WALLETカードとファミマTポイントカードだけです。財布は持っていません。au WALLETカードとファミマTポイントカードはスマホケースに入れています。

その他のカードはおサイフケータイに入れるか必要なときだけ持ち歩く様にしています。

裏ワザ的な使い方ってありますか?

楽天クレジットカードからau WALLETカードへのチャージ

通常は楽天クレジットカードからau WALLETカードへチャージしたり、au WALLETクレジットカードから楽天Edyへチャージすることはできません。

ただし、楽天クレジットカードをMasterCardの提携カードにするか、楽天クレジットカードで楽天バーチャルプリペイドを購入し、楽天バーチャルプリペイドからau WALLETカードへチャージすることはできます。

この場合、楽天クレジットカードのポイント(2ポイント)とau WALLETカードの利用ポイント(1ポイント)、店舗ポイント(1ポイント)をの合計4ポイント獲得できるので、通常の店舗で使用しただけでポイントアップ店と同等のポイントを獲得することができます。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です