ポイントカードは全部作れ!もうポイントカードに振り回されない(前編)

title56休憩時間に会社の同僚とちょっとコンビニへ。

そこで必ず聞かれるこのセリフ。

「○○ポイントカードはお持ちですか?」

一度や二度ならまだしも、毎日聞いていると流石にポイントカードを持っていないと損している様な気分になります。

かといって何種類もポイントカードをつくるとポイントが分散して管理が面倒。どうせなら一番得するポイントカードだけ持ちたい。

なんて思っているあなた。無意識のうちにポイントプログラムに振り回されているかもしれません。

ワーカプレーイヤー的には休憩時間のちょっとした買い物でもスマートに楽しみたいですよね。

あなたにベストなポイントプログラムを考えてみましょう。

複雑なポイントプログラムをやんわり理解する

古くはスタンプカードから始まったポイントプログラムが、今や1兆5千億円を超える経済規模に膨らんでいます(みずほコーポレート銀行の調査

ベストなポイントプログラムを選ぶ前に、巨大化・複雑化しているポイントプログラムの動向についてやんわり理解しておきましょう。

ドメスティックなポイントプログラムは一段落。今後は共通ポイント化が加速。

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かつてはパン屋さんから大手量販店まで独自(ドメスティック)のポイントプログラムを作っていました。

それが2000年台中盤移行は「ポイント交換プログラム」によって企業連合を形成し、2010年移行は同じポイントプログラムを共有する共通ポイント化が加速しています。

共通ポイントのメリットはポイントを貯めやすい使えるお店が多いことはもちろん、ポイントカードの枚数を減らして持ち運びしやすいなどの利便性が高いことが挙げられます。

現在でもドメスティックなポイントプログラムは多数存在しますが、その殆どはポイント交換プログラムを導入しており、今後は何らかの形で共通ポイントに取り込まれていくと思われます。

ポイントが貯まるタイミングは3回。ややこしいプログラムもこれで理解できる。

ポイントが発生するタイミングは「提携クレジットカードを使った時」「プリペイドマネーを使った時」「店舗で買い物をした時」の3種類があります。

また、お金の流れは「提携カード会社→プリペイドマネー→店舗」の順です。これが逆になることはありません。(プリペイドマネーを通さず、提携カードを使って店舗で買い物をすることはあります。)

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例えば楽天カードで楽天Edyにチャージした電子マネーを使ってローソンで買い物をした場合を考えてみます。

まず、楽天カードで楽天Edyにチャージした時点で提携カード会社(楽天クレジットカード)から楽天スーパーポイントが付与されます。

次に楽天Edyを使用してローソンで買い物をした場合、プリペイドマネー会社(楽天Edy)から楽天スーパーポイントが付与されます。と同時に、店舗(ローソン)からPontaポイントが付与されます。

上記を合計すると楽天スーパーポイントが2ポイント、Pontaポイントが1ポイントになります。

ポイントプログラムが変わってもこの3点でポイントが付与されることは変わりません。ただし、プリペイドマネーを使用しない場合は2点でポイントが付与されます。

ポイントのレートはポイントプログラムによって違いますが、概ね200円あたり1ポイントが相場です。

「クレジットカードならポイント2倍!」はお得ではない。

感の良い方はもうお気づきだと思いますが、「クレジットカードで支払うとポイント2倍」というのは得しているわけではありません。

クレジットカードで直接買い物をした場合は提携クレジットカードで得られるポイント(1ポイント)とプリペイドマネーで得られるポイント(1ポイント)を合算して受け取っているだけです。

楽天クレジットカードで買い物をした場合

先程の例で楽天カードからEdyにチャージせず、直接ローソンで買い物をした場合に付与されるポイントは楽天カードのポイント(2ポイント)+Pontaポイント(1ポイント)なので全く同じポイントになります。

厳密には楽天スーパーポイントは200円で2ポイントではなく、100円で1ポイントづつ付与されるのですが説明の都合上200円で2ポイントと記載しています。

au WALLETクレジットカードで買い物をした場合

au WALLETの場合も同じです。au WALLETクレジットカードからau WALLETカードへチャージせず、直接ローソンで買い物をした場合はau WALLETポイント(2ポイント)+Pontaポイント(1ポイント)なので同じく3ポイントになります。

少しややこしくなってきたので楽天スーパーポイントとau WALLETポイントが付与されるタイミングを図にしてみました。PU店(ポイントアップ店)については後で説明するので今回は無視して下さい。

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ファミマTカードを使ってファミリーマートで買い物をした場合

ファミマTカードは楽天Edyやau WALLETカードの様なプリペイドマネーがありません。したがってポイントはクレジットポイント(1ポイント)+店舗のショッピングポイント(1ポイント)になるため、通常は2ポイントになります。

ただし、月に5,000円以上ファミリーマートで買い物をした場合は店舗のショッピングポイントが2倍になります。この場合はクレジットポイント(1ポイント)+ショッピングポイント(2ポイント)で楽天クレジットカードやau WALLETと同じ3ポイントになります。

「ポイントアップ店でクレジット払いならポイント3倍!」は囲い込み戦略の激戦区。優遇ポイント店ではインフレ状態。

もうお気づきだと思われますが、ポイントアップ店で買い物をするということは、店舗のポイントがドメスティックなポイントの代わりに共通ポイントとして加算されるということです。したがってもらえるポイントが3倍になるわけではありません。

ただ、ポイントアップ店には通常のポイントアップ店と2倍以上のポイントが付与される優遇ポイントアップ店が有ります。優遇ポイントアップ店は囲い込み戦略の激戦区になっており、ポイントが10倍付与されるキャンペーンや提携カードを作成時に1000ポイント付与されるなどインフレ状態になっています。

「優遇ポイントアップ店」は当サイトでの説明のために便宜上使用している名称です。各社のポイントプログラムで使用している名称ではありません。

au WALLETの場合

au WALLETの場合は通常のポイントアップ点と優遇ポイントアップ店をまとめてポイントアップ店と呼んでいます。どの店舗が優遇ポイントアップ店なのかはau WALLETのサイトで確認することができます。

マツモトキヨシ等の優遇ポイントアップ店では店舗ポイントが1ポイント加算されて2ポイント付与されます。さらにマツモトキヨシの現金ポイントカードにもポイントが付与され、店舗ポイントが合計3ポイント付与されます。

  • au WALLETクレジットカードからau WALLETカードにチャージして通常のポイントアップ店で買い物をした場合は3ポイント(提携カード×1+プリペイド×1+店舗×1)。優遇ポイントアップ店では4ポイント(提携カード×1+プリペイド×1+店舗×2)。さらにマツモトキヨシでは1ポイント加算して5ポイント(提携カード×1+プリペイド×1+店舗×2+店舗×1)。
  • au WALLETクレジットカードを使って通常のポイントアップ店で買い物をした場合は3ポイント(提携カード×2+店舗×1)。優遇ポイントアップ店では4ポイント(提携カード×2+店舗×2)。さらにマツモトキヨシでは1ポイント加算して5ポイント(提携カード×2+店舗×2+店舗×1)。

楽天クレジットカードの場合

楽天カードの場合は通常のポイントアップ店を「楽天ダイニング加盟店」、優遇ポイントアップ店を「街のポイント加盟店」と呼んでいます。楽天市場は「楽天ダイニング加盟店」と同じ扱いです。

また、楽天Edyのポイントアップ店は「ポイントプラス加盟店」と呼んでいます。楽天Edyの優遇ポイントアップ店は無い様です。

  • 楽天クレジットカードから楽天Edyにチャージしてポイントプラス加盟店で買い物をした場合は3ポイント(提携カード×1+プリペイド×1+店舗×1)
  • 楽天クレジットカードを使って楽天ダイニング加盟店で買い物をした場合は4ポイント(提携カード×2+店舗×2)、街のポイント加盟店の場合は6ポイント(提携カード×2+店舗×4)、さらに利用回数などの条件が揃ってシルバー会員になると10ポイント(もはや内訳不明)付与されます。

楽天クレジットカードのサイトでは100円=1ポイントを前提として「街のポイント加盟店での利用はポイント3倍(3ポイント)」と記載されていますが、当サイトでは200円=2ポイントで計算しているため6ポイントと記載しています。200円=2ポイントのレートで計算している理由はau WALLETやTポイントと同じレートで計算するためです。

ファミマTカードの場合

ファミマTカードは前述の通りプリペイドマネーがありません。また、ファミマ自体がポイントアップ店なのでポイントの加算もありません。

代わりにポイントカードのランク(ファミランク)を設け、月に15,000円以上ファミリーマートを利用した場合は4ポイント(提携カード×1+店舗×3)付与されます。

随分長い記事になってしまったのでここで一旦話を区切ります。次回はあなたにベストなポイントプログラムについて考えてみましょう。

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